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[ 単行本 ]
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世界を数式で想像できれば―アインシュタインが憧れた人々
・ロビン アリアンロッド
【青土社】
発売日: 2006-04
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 887円〜
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・ロビン アリアンロッド ・Robyn Arianrhod
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カスタマー平均評価: 5
マクスウェル方程式誕生のいきさつがわかる マクスウェルによる電磁気学の完成は19世紀の物理学界に対する革命であった。当初電磁気学もニュートンの重力理論にならって遠隔作用説で定式化できると思われていたのをマクスウェルはファラデーの力線による場のアイデアを取り入れ、近接作用論で作り上げた。当時はベクトル積の概念がようやく現われたくらいの時期なので、必要な数学の概念も自分で発明した。Curl,Divergence,Slopeなどはマクスウェルが考案し、命名したものである。(Slopeは現在Gradientと呼ばれるもの)また得られた結果を物理的なモデルで説明しようとして、空想的な渦と歯車の複雑な仕組みを考えた。(この仕組みのことは「「場」とは何だろうか」(竹内薫、ブルーバックス)に紹介されている)
以上のような事情が詳しく書かれていてマクスウェルの苦闘がよくわかる。
マクスウェルはよく計算間違いをし、導いた式もまちがっていることがよくあったそうだ。それにもかかわらず、最終的に電磁気学の数式化をなしとげ、電磁波の予想にまで到達した。
「数学の本当の腕は、言語や想像力にかかわるもの」というのが著者の考えだ。
この本はマクスウェルを中心においているが、そのほかにギリシヤ時代から現代にいたるまでの物理学の数学化の意味を広く深く考察していて面白い。
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[ 単行本 ]
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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
・レスリー デンディ ・メル ボーリング ・C.B. モーダン
【紀伊國屋書店】
発売日: 2007-02
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 593円〜
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・レスリー デンディ ・メル ボーリング ・C.B. モーダン ・Leslie Dendy ・Mel Boring ・C.B. Mordan
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カスタマー平均評価: 4.5
自分を実験台にして、ちょっと真似できないことした人たちの話です 十八世紀後半?二十世紀にかけて、人間である自分を実験台にして危険な実験を行い、後世の研究に寄与することになった10の自己実験を紹介していく一冊。
10の章の内容は、次のとおり(「訳者あとがき」より)
第1章 人間はどれくらい高温の空気に耐えられるのか。限界に挑んだジョージ・フォーダイスたちの物語
第2章 食べ物はどうやって消化されるのか。それを解明するため、涙ぐましい実験を続けたラザロ・スパランツァーニの物語
第3章 患者に痛みを感じさせずに抜歯や手術を行ないたい。麻酔法の発見に挑んだホレス・ウェルズとトマス・モートンの物語
第4章 ペルー特有の原因不明の熱病。その謎を少しでも解き明かそうと、自分の体に菌を感染させた若き医学生、ダニエル・カリオンの物語
第5章 黄熱病の感染の仕組みを解明すべく、自ら実験台になったジェシー・ラジアと、徹底した実験を通じて黄熱病対策の確立に貢献した黄熱病委員会の物語
第6章 ラジウムの研究を通じて放射線療法への道を開いたキュリー夫妻の物語
第7章 炭坑、海底、高山など、特殊な環境で働く人々が安全に呼吸できるようにしたい。そのために何十年も危険な空気を吸い続けたホールデーン親子の物語
第8章 自分の体で、世界で初めて心臓カテーテル法を成功させたヴェルナー・フォルスマンの物語
第9章 航空機事故などの非常時に、パイロットはどれくらいの減速の衝撃に耐えられるのか。スピードと減速Gの限界に挑戦したジョン・ポール・スタップの物語
第10章 隔離された環境下では、人間にどんな変化が生じるのか。それを調べるため、洞窟に長期間、ひとりでこもったステファニア・フォリーニの物語
読んでて、こう、まるで自分が被験者になったような錯覚にとらわれました。胃袋がでんぐりかえる気がしたり、異常に熱っぽくなった気がしたり、凄い風圧にさらされている気がしたり・・・。異様にスリリングで、断崖絶壁に立っているような、めまいにも似た感覚を味わいましたね。物語の主役たちに感情移入しすぎたせいかな。ちょっと気分が悪くなりましたけど(汗)
「訳者あとがき」で、<良い子はけっしてまねしないように>と書いてあったけれど、良い子じゃないけどまねなんかするもんか!って思った(キッパリ)
役に立つ人体実験 この世の中
「何でこんなことができるの?」
という類のものが多くある。
ちょっと考えただけでも、
・なんで飛行機ってとぶんだ?
・なんで臓器なんてものを移植できるんだ??
当然、元はできなかったものがある時点から実現している。
ライト兄弟は1903年12月17日、人類初の飛行機による有人動力飛行に成功。
臓器移植は1936年にヒト間ではじめて行われた。
いずれもそれらの実現に向け、多くの実験と失敗が繰り返されてきた。
この本は科学者たちが自分の体を使い、
命がけの実験をしてきたという記録である。
例えば「袋も骨も筒も飲み込んだ男」として、
イタリア人科学者 ラザロ・スパランツァーニが取り上げられている。
消化を研究すべく、布を飲み、木の筒を飲んだ。
自らの興味が強かっただろうが、人のためになろうという強い意志もあった。
ところ変わって、現代の政治家ってぇのはナンなんだ。
汚職、贈収賄、媚び諂い。
この本に出てくる科学者は、自らに痛みを強いて、他人を助けた。
方や今の政治家は、他人に痛みを強いて、自らを助く。
あぁ、なさけない。
自分を実験台にする科学者の崇高さとは・・ あまりにも衝撃的な表紙の絵を見ると、内容に不真面目さがあるのではないかと疑ってしまいますが、
サブタイトル「命がけの科学者列伝」とあるように、科学的視点から非常に重要である真実の
探求のために、科学者が結果として自分を実験の被検体として用いなければならなかった状況と
その時代背景、世間からの要求、本人の欲求など様々な側面から事例検討されています。
古くは18世紀からの研究?1980年代の話まで10例があります。驚くことに、この本に
挙げられている内容は、数ある科学者自身が実験台となった科学実験の中でも代表的なものだけであり、
その他にも数多くの検討がされていた(現代でもされている)ことがあとがきに述べられています。
動物で代用が効かず、他人へ被害を及ぼすことはできず、しかしながら自分の信念を曲げて
確認しないという選択を取らないで果敢にも自分の命を賭してまでも科学的な真実を探求した
科学者の崇高さに感動しました。
現代の数多くの科学的知見の中にも自分を実験台とした例(寄生虫を自分の体内に導入するなど)が、
奇異な例として挙げられていますが、科学者の目から見ると、真実探求のためには避けられなかった
選択であることも、すべてがそうであるとは言い切れませんが、本書を読むことにより
理解できる気がしました。
すごい科学者がこんなにいるのだ 評者は以前、ある薬科大学に所用で入ったことがある。マウスの塚があった。特に医学のためと称して、たくさんのマウスが実験のために命をおとしていることは、なんとなくわかっていた。ただ、薬や病気は最終的に人間が行わなければならず、誰かが必ず人体実験をやってきた。その列伝が書かれていた。本書60ページにある、ペルーいぼ病に自らかかってみて、死んでしまう人のことが非常に生々しく、印象的だった。病気にかかって弱っていく様が克明に記録されている。研究者は物事の発生から消滅までの一連の出来事をきちんと記録していく、というのが仕事なのかと再認識させられた。限界を見たい、というのがそもそものはじまりだ、ということにも気付いた。
我が人生にエッセンスを この本は科学者が自らの命と引き換えに、さまざまな偉業を成し遂げた記録である。
もしかりに偉業にならなければ、ただの物好きで終わってしまったのかもしれない。
でも私がここから読み取ったものは、
誰にでも興味や、心奪われるものがあればこそ、人生は豊かになっていくのではないだろうかと勝手にここに載っている人達の発見する幸福感を一緒に味わったような気がした。
病気の人や、悩みがある人とか、普通なら「なぜ自分だけが」とか
とかくダークな感情に流されやすいが、
この本を読むと自分にしか出来ない事があるのではないか、自分だからこそわかる事が
あるのではないかと、ちょっと視点を変えるだけで
人生に豊かさを求められるのではないかと思える。
みんな日常的に「大好きなチョコを食べると幸せな気分」とか
「この枕だと安眠出来る」とか日々自分の体で実験しているのである。
本の方たちは素晴らしい方ばかりだが、
そんな感情も芽生えさせてくれた一冊となりました。
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[ 単行本 ]
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科学の誕生〈上〉古代オリエント
・アンドレ ピショ
【せりか書房】
発売日: 1995-10
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
Amazonポイント: 39 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 889円〜
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・アンドレ ピショ ・Andr´e Pichot
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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青春のアインシュタイン―創造のベルン時代
・M. フリュキガー
【東京図書】
発売日: 1991-04
参考価格: 1,529 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 885円〜
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・M. フリュキガー
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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蘭学者 川本幸民
・北 康利
【PHP研究所】
発売日: 2008-06-27
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
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( 在庫あり。 )
中古価格: 879円〜
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・北 康利
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カスタマー平均評価: 0
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[ − ]
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私の歩んだ道―湯川中間子とともに
・中村 誠太郎
【東海大学出版会】
発売日: 1991-10
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 875円〜
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・中村 誠太郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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大事業をおこした技術者列伝―竹内均・知の感銘の世界 (竹内均・知と感銘の世界)
【ニュートンプレス】
発売日: 2003-05
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
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( 在庫あり。 )
中古価格: 860円〜
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カスタマー平均評価: 3
歴史から学ぶ 昨今、ビジネスの分かる技術屋の必要性が叫ばれているが、大昔から社会で必要とされる技術を開発しビジネスを起こし成功した人物がいたということが分かる。シールド工法、ソルベー法など有名どころも収録してあり、面白い。ただ文章表現が平坦でもう少しドラマティックに描いてもよいのではないかと個人的には思う。
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[ 単行本 ]
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わたしはうたがうたいたい―吉野摩衣子が病床で遺した3冊のノートから
・吉野 摩衣子
【文芸社】
発売日: 1999-10
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
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( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 856円〜
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・吉野 摩衣子
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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分子生物学への道
・サルバドール・E. ルリア
【晶文社】
発売日: 1991-01
参考価格: 2,854 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 856円〜
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・サルバドール・E. ルリア
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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我々の歩いて来た道―ある免疫学者の回想
・石坂 公成
【MOKU出版】
発売日: 2000-07-01
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 850円〜
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・石坂 公成
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カスタマー平均評価: 5
石坂公成・照子両博士の研究キャリア 免疫学の世界で国際的に著名な石坂公成・照子両博士の生い立ちからリタイア直後までを綴った回想録.この本を読むまで石坂公成・照子両氏のことは知りませんでしたが,多田富雄氏の「免疫の意味論」を読んだことがあり,両氏が多田氏の指導者だったことを知り,がぜん読むスピードが早くなりました.アクティブでダイナミックなキャリアを通して両氏がどのような研究生活をおくったのかは一般読者にも魅力ある内容.一方で,著者の研究に対する視点・原則があちこちに書かれているので,医療に限らず理科系の分野であればどんな研究者や研究者の卵にも有益な内容が多いと思う.
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