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[ 単行本 ]
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「無限」に魅入られた天才数学者たち
・アミール・D. アクゼル
【早川書房】
発売日: 2002-02
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 695円〜
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・アミール・D. アクゼル ・Amir D. Aczel
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カスタマー平均評価: 4
ドラマがあるから面白い 内容としては入門書という感じですが、侮るなかれ…無限の魅力に取りつかれてしまいます(笑)
個人的には第10章の次元に関する内容が好きです。
カントールとクロネッカーのドロドロした人間関係や哲学から数学のインスピレーションを得ている点(一歩間違えればメタっぽくなってしまいますが)など非常にワクワクして読めました。
「連続体問題」もゲーデルの登場により「連続体仮説」として終わりを迎える訳ですが、
個人的には「連続体問題」のままであってほしいと感じました。
知的好奇心を更にかきたてられるならば「集合論の哲学」「不完全性定理」など読んでみてはいかがでしょうかb
入門によい カントールという奇才に迫ったドキュメント。数式記述が乏しいのは致し方ないが、残念であり点を欠いた。ユダヤ教の無限論を下敷にするカントール解釈は蛇足にも感じられるが、しかしそれが本書の奥行きでもある。
魅力溢れる男達 P217、ゲーデルがアメリカに亡命した際に夜間に外を一人でうろついていたので、
Uボートからの連絡を待っているスパイと思われた話は面白い。
中心人物はゲオルグ・カントールで、ガウス、リーマン、ラッセル、ヒルベルト、
ケンネッカー、アルキメデス、ガリレオ、ワイエルシュトラトス、コワレフスカヤ、
デデキント、ライプニッツ、アラン・チューリング、アインシュタイン...
数学本が好きな人たちならばどこかで聞いた事のある名前でしょう?
不完全性定理の凄く分かり易い比喩が在って素晴らしい。
カバラさえ出てくる。
この本、奥が深いよなぁ。
「連続体仮説」について知りたい人へ」 無限について扱っている書物は数多くあるが、本書はかなりディープな掘り下げをしている。
とにかく「無限」に特化して、無限に関する多くの話を取り上げている。
数学を学んだ人ならば最低限無限に関する知識は持っていると思うが、本書ではあまり触れること
のない無限に関する知識を与えてくれる。
無限といえば解析学における級数や極限で扱うイメージが強いが、無限そのものがどれだけ数学の
土台造りの重要な研究テーマであるかを認識させられるのである。
特にカントールが精神を病んでまで取り組んだ「連続体仮説」の問題は、永遠に人類には到達できない
かもしれないとの思いを抱かされた。連続体仮説とは、簡単に言えば
無限同士にもその大きさには階層があり、最も小さい無限は有理数全体の集合であるが
その次の階層の無限は実数全体の集合である
との仮説である。本書の味わいを損なわないよう詳述は避けるが、とにかくこの問題は未解決である。
この問題の本質を少しでも知りたいと思った方は、一度本書を手にとって見て欲しい。
預言の書 この本は預言の書である。一見華やかに発展しているようで実は公理主義・演繹主義の不毛の地を徘徊している現代の数学者たち。そして彼ら有限なる者が強引に有限に引き摺り下ろした現代の「無限観」、あたかも「人が神の存在を証明した」などとのたまう、限りなく愚かな「合理主義」。それに対し、この本の著者は、本当の世界観は先ず無限を基にし、無限からはじめることにより、合理主義や数学、更に言えば文明観が正されることを訴えている。そしてそのときに規範となるのは、従来の「猿の作った数学」ではなく、神秘主義、神智学であることをはっきりと預言している。なぜならば、神がすべてを創り給うたからだ。この本の預言が実行されたとき、人類は真の幸福に至るであろう。
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[ 単行本 ]
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異色と意外の科学者列伝 (岩波科学ライブラリー)
・佐藤 文隆
【岩波書店】
発売日: 2007-01
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 698円〜
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・佐藤 文隆
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カスタマー平均評価: 2.5
著者の経験が目玉 日本を代表する物理学者の著者による、科学者列伝。
ただし、普通の科学者の見方とは異なり、著者の経験がベースとなっている。
純粋に科学史を学ぼうという人にはお勧めではない。
普通知られている、もしくは調べればわかること以外の、集大成だと思うとよい。
文章もかなり難解で、かなり物理学の知識がないとわからない内容も多々ある。
そういう点において、一般向けではない。
「実験・調査を伴う科学」の誕生 科学が、今日あたりまえの「実験・調査を伴う科学」となったのはそう昔のことではない。実験・調査を伴う科学が成り立つためには、「この世には知らないことがたくさん存在し、その不安の中で生きていかなくてはならない」という恐るべき事実を承認する必要があった。そして人類はそのほとんどの時代を(あるいは今も)、「すべてはすでに明らかになっている」という考えの下に過ごしてきたのだ。
科学者列伝と呼ぶには・・物足りない。 著者の専門性から考えても仕方がないことなのかとは思いますが、科学者列伝というには
物理・化学者の話に偏り過ぎていいる気がします。
それぞれの科学者に対して、少ない場合は5頁ほどですので、すぐに読めてしまうのですが、
オビに書いてあるような「科学者の伝記をひもとくと感動的な人間ドラマがあった!」とまでは
いかないような気がします。
自分が専門としている分野の先駆者を知るという意味では、科学者に対して興味が湧いた際には、
それぞれ伝記はかなりの数が出ており探して読むことが可能ですし、ある事柄(例えば原子爆弾)に
興味を持った場合も、何冊もオッペンハイマーの伝記や開発に関する書籍は出ておりますので、
それらを参考に読むとよいかと思います。
雑誌に連載した記事を寄せ集めた結果なのかもしれませんが、科学者の伝記集としてまとめるには、
少々内容が薄すぎますし、列伝と呼ぶには事例が少ない、やや中途半端な書となっており
残念な気がします。
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[ 文庫 ]
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魔術と錬金術 (ちくま学芸文庫)
・沢井 繁男
【筑摩書房】
発売日: 2000-12
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 697円〜
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・沢井 繁男
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カスタマー平均評価: 4
広く、浅く 錬金術やオカルト学の系譜を、幅広く概説。「広く浅く」の印象は免れないが、入門者には適切。いろいろな知識を得ることが出来る。
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[ 単行本 ]
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図説 マーケティング
・三家 英治
【晃洋書房】
発売日: 1987-04
参考価格: 3,098 円(税込)
販売価格: 3,098 円(税込)
Amazonポイント: 30 pt
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 694円〜
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・三家 英治
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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雲の「発明」―気象学を創ったアマチュア科学者
・リチャード ハンブリン
【扶桑社】
発売日: 2007-01
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 690円〜
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・リチャード ハンブリン ・Richard Hamblyn
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カスタマー平均評価: 3.5
科学は娯楽だ その昔、科学は娯楽だった。理数離れが叫ばれる日本の現状からみると、信じられない時代があったものです。気象学は気象予報士の資格がブームになるほど一般受けする分野ではありますが、アマチュアが学問の基礎を築いたということを知ると、日本の普通の人々も科学に対するものの見方が変わるのでは。要するに楽しめばいいんですよね。
雲の上のフワフワ気分 「雲は天才である」と言ったのは啄木だが、本書は雲を「発明」したアマチュア学者、ルーク・ハワードの業績を紹介したもの。
星の観測は古代から行なわれていたが、何と驚くべし、18世紀以前は雲の分類や雲に対する固有の命名はされていなかったのだ。それを行なったのが、冒頭で述べたアマチュア学者、ルーク・ハワード。我々が積乱雲、巻雲などと呼べるのは彼のおかげなのだ。そして、彼が創造した科学が気象学。夕方の雲を見て、「明日は晴れだ」などと言うのも彼が先駆者となってくれたおかげだ。
本書では「クラウド・スポッター(雲の見物家)」の姿も紹介される。ターゲットは超高層を飛ぶジェット機による飛行機雲、オーストラリア内陸で見られる巨大な巻雲など。読んでいる者も雲の上をフワフワ漂っている気分にさせる爽快な書。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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湯浅年子 パリに生きて
【みすず書房】
発売日: 1995-10
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 680円〜
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
・リチャード P. ファインマン
【岩波書店】
発売日: 2000-01
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 1,155 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 674円〜
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・リチャード P. ファインマン ・Richard P. Feynman
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カスタマー平均評価: 5
面白いなー 物理学者としてではなく、一個人としての逸話集。
好奇心に満ち満ちているファイマンさんの、ユーモアに満ちあふれた体験が綴られている。
そんなエピソードを通じて、ファイマンさんの人柄や、すごさを垣間見ることができる。
物理の話は軽く触れられる程度。わからなくても全く問題ない。
文系の人が読んでも面白いのではないか。
物理学を教わっている身として、「教える」ことに関するエピソードには少し感動した。
センセったら、もう冗談ばっかり! リチャード・ファインマンのこの本は、物理学はもちろんの事、物理を離れた周辺雑記風なことやらを思うままに書き綴った自伝風味のエッセイ集である。
タイトルにもなっている「ご冗談でしょう? "Surely,you're joking,Mr.Feynman!"」というのは、ある茶会でのとあるセレブ婦人の「ホホホホホ!」という冷笑とともに発せられたお言葉だった。
彼はこの前の戦時中ロスアラモスでのマンハッタン計画に参画していた。本人いわく、ファインマン氏は原爆実験の爆発を「肉眼で見た、唯一の人間!」。彼はこのロスアラモス時代に最初の妻を結核で亡くしている。
しかし、原爆に関する記述は(上)(下)を通じてこの部分だけ。自らがその開発に携わったにもかかわらず、むしろ、その成果に満足しているような風なのが気になる。
「サングラスを掛けず、肉眼で原爆を見た唯一の人間」かどうかしらないが、少しは良心の呵責に耐えるということはなかったのか。
同じ日本の風呂を使った湯川博士は、その生涯を通じて原発反対の最先端に立ってきたというのになあ、もう! 「ホホホホホ」と笑われた事を忘れずに・・・・・。
彼の言動はまさに「ご冗談でしょう」と言いたくなるほどだが、読みやすい日本語訳とともに(下)でも我々を飽きさせない。
ファインマンが伝えたかったこと。 物理学者というと「お堅い」イメージがありますが…
・物理学の話になると超お偉いさんにもほぼタメぐちになっちゃう
・友達の部屋の「ドアを隠す」いたずらをしちゃう
・ストリップショー好き
…などなど、エピソードを読んでいくにつれその堅いイメージはスッと消え、時々笑いがこみあげました。ノーベル賞受賞してなかったら、普通のおっちゃんやん。と思うくらい。
とはいっても、やはり「天才」と言われるだけあって随所に見られる『考え方』にとても強いものを感じました。「理解する」ということへの認識、物事をとことんまで知ろうとする好奇心、そして、本質を見抜こうとする姿勢には、ただ「すげーな」と思うばかり。
そして、彼の「伝えたいこと」「想い」をいちばん強く感じられるのが、下巻のラスト「カーゴ・カルト・サイエンス」。1974年のカリフォルニア工大卒業生への祝辞だそうです。
いたずら心やユーモアたっぷりのそれまでのエピソードを読んで、最後にたどりついたこの「想い」には、とても心を揺さぶられました。
サクッと読めるのでおすすめ。
他人にも自分に正直に、そして楽天的に生きていくこと ファインマンのいたずら満載の自伝。
彼の行動の原動力は、好奇心。とにかく何でも自分でやってみる。・・・とここまではいいけれど、読心術を試してみたり、金庫破りに精を出したり、バーで殴り合いまでしたり。誰もが思い描く典型的な「物理学者像」と比較して、「この人、本当に物理学者?」と疑いたくさえなる。それが、ファインマンだ。
この本を読んだとき、私はちょうどプレッシャーやストレスなどを感じ始めて少々ナーバスな時期だった。だが本書から、「他人にも自分に正直に、そして楽天的に生きていくこと」を学び、肩の力が抜けた気がする。憂鬱の悪化を防ぐ即効薬。
自叙伝の最高峰 機知とユーモアの人、ファイマンさん。
他の多くのレビューに私も、たびたび同感。
本書の秀逸性を改めて、述べる必要はありませんね。
特に興味深く読ませていたのが、「二人の金庫破り」の章。
機密文書を保管するあらゆる金庫を開錠しまくり、その安全管理のずさんさを痛烈に批判。
この頭のキレ具合は、痛快。
あなたじゃなきゃ、安全ですって(笑)。
おもしろすぎます、ファイマンさん。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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OMUPブックレットNo.19 近代ドイツの自然科学にみられる知的風土ー植物遺伝育種学者の足跡を辿りつつー (OMUPブックレット)
・足立泰二
【大阪公立大学共同出版会】
発売日: 2008-10-01
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
Amazonポイント: 8 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 667円〜
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・足立泰二
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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電気通信物語―通信ネットワークを変えてきたもの
・城水 元次郎
【オーム社】
発売日: 2004-05
参考価格: 3,675 円(税込)
販売価格: 3,675 円(税込)
Amazonポイント: 36 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 665円〜
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・城水 元次郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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エレクトリックな科学革命―いかにして電気が見出され、現代を拓いたか
・デイヴィッド・ボダニス
【早川書房】
発売日: 2007-08-24
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 665円〜
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・デイヴィッド・ボダニス
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カスタマー平均評価: 4.5
内容は面白いが、翻訳に難 この分量で全体像が把握できると期待する方が無理と覚悟して読み始める。イギリス軍の動きの紹介は、本題のレーダー研究から逸れ気味だが、詳述された部分に著者のこだわりが感じられて楽しい。注にあるトランジスタ発明の記念写真の解説も鋭い。
惜しむらくは翻訳がこなれていないことで、特に珍しくない固有名詞を間違われると翻訳の気配りがその程度にしかされていないと思われてもしかたがない(ロンドンのEuston駅はユーストンで、オーストンではない)。
手元においておきたい本! 電気がどのように取り組まれてきたのか、理解されてきたのか、応用されてきたのか。科学者に焦点をあてた電気の歴史です。これが実に面白い読み物になっています。
電子は導線に沿って、その内部を流れることができる。この知見から、電報、電話、電球、モーターが生まれた。力場という推進力が電子を導線に沿って押しすすめ、また、十分強く揺すってやれば、この力は振動を始め、導線を離れて空間を伝わることもできる波となる。そこから生まれたのが、無線やレーダーであり、最終的には携帯電話に内蔵された。この話は半導体、そしてコンピュータにも繋がっている。
ジョセフ・ヘンリー、サミュエル・モーリス、アレグザンダー・グレアム・ベル、トーマス・エジソン、J・J・トムソン、マイケル・ファラデー、ウィリアム・トムソン、ハインリヒ・ヘルツ、ロバート・ワトソン・ワット、アラン・チューリングなど著名な科学者たちが人間性豊かに描かれているのもこの本の魅力です。
電話の呼び出し音のトリックなんて知らなかった。。。まぁ、読んでみてください。
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