科学・テクノロジーに関するおすすめ本を紹介。是非読んでほしい本から、読んではいけない本まで正直に書評しています。

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科学史・科学者

アイテム一覧
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激動の世紀を生きて―あるユダヤ系科学者の回想 評伝コーシー―フランス革命の大波とともに生きた数学者の生涯 イギリス科学革命―王政復古期の科学と社会 世界でもっとも美しい10の科学実験 ケプラー疑惑―ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録 キュリー夫人の理科教室 洋学〈1〉 発明超人ニコラ・テスラ (ちくま文庫) 黎明期のウイルス研究―野口英世と同時代の研究者たちの苦闘 記憶の切繪図―七十五年の回想
激動の世紀を生きて―あるユダヤ.. 評伝コーシー―フランス革命の大.. イギリス科学革命―王政復古期の.. 世界でもっとも美しい10の科学.. ケプラー疑惑―ティコ・ブラーエ.. キュリー夫人の理科教室 洋学〈1〉 発明超人ニコラ・テスラ (ちく.. 黎明期のウイルス研究―野口英世.. 記憶の切繪図―七十五年の回想


激動の世紀を生きて―あるユダヤ系科学者の回想

[ 単行本 ]
激動の世紀を生きて―あるユダヤ系科学者の回想

・ロバート・W. カーン
【アグネ技術センター】
発売日: 2008-01
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
 Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,575円〜
激動の世紀を生きて―あるユダヤ系科学者の回想 ※一部大型商品を除く
ロバート・W. カーン
Robert Wolfgang Cahn
カスタマー平均評価:   0

評伝コーシー―フランス革命の大波とともに生きた数学者の生涯

[ 単行本(ソフトカバー) ]
評伝コーシー―フランス革命の大波とともに生きた数学者の生涯

・ブリュノ ベロスト
【森北出版】
発売日: 1998-03
参考価格: 2,940 円(税込)
販売価格: 2,940 円(税込)
 Amazonポイント: 29 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 1,570円〜
評伝コーシー―フランス革命の大波とともに生きた数学者の生涯 ※一部大型商品を除く
ブリュノ ベロスト
Bruno Belhoste
カスタマー平均評価:   0

イギリス科学革命―王政復古期の科学と社会

[ 単行本 ]
イギリス科学革命―王政復古期の科学と社会

・マイケル ハンター
【南窓社】
発売日: 2000-01
参考価格: 4,725 円(税込)
販売価格: 4,725 円(税込)
 Amazonポイント: 47 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 1,570円〜
イギリス科学革命―王政復古期の科学と社会 ※一部大型商品を除く
マイケル ハンター
Michael Hunter
カスタマー平均評価:   0

世界でもっとも美しい10の科学実験

[ 単行本 ]
世界でもっとも美しい10の科学実験

・ロバート・P・クリース
【日経BP社】
発売日: 2006-09-14
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
 Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,557円〜
世界でもっとも美しい10の科学実験 ※一部大型商品を除く
ロバート・P・クリース
カスタマー平均評価:  4.5
確かに美しい科学実験と現代でも思う
 理系であれば、芸術ではない人工物や構造物あるいは論理や数式にも美しさを感じる場合があることは十分に共感できる。この本は、科学実験で「世界でもっとも美しいもの」を10セレクションしている。  具体的には、「エラトステネスによる地球の外周の長さの測定」「ガリレオのピサの斜塔の球を落とす実験」「ガリレオのアルファ実験(落下の等加速度の発見)」「ニュートンの決定実験(プリズムによる太陽光分解)」「キャベンディッシュの地球の重さを量る実験」「ヤングの光の干渉実験(二重スリット実験:光は波)」「フーコーの振り子(地球の自転を知る)」「ミリカンの油滴実験(電子を見る)」「ラザフォードによる原子核の発見」「一個の電子の量子干渉(電子は波でもある)」の10である。  確かに美しいと現代でも思う。
内容は概ね面白いが、余計な蘊蓄が目障り
 世界でもっとも美しい10の科学実験という原題だが、実際は物理実験のみを扱っている。従って、化学及び生物系の実験を期待して読むと、今ひとつ満足感に乏しい。しかし、実験者の生い立ちや背景、実験の説明について概ねとても楽しめた。理系指向の小中学生にも勧められる科学入門書の一つと言っていいだろう。  いくつか問題点を挙げて、今後の類書に反映されることを望む。 1.実験の詳細及び図が今ひとつ  もっと鮮明な図やカラー写真があった方が分かりやすいのに…と思うことがしばしばあった。特にキャベンディッシュの実験の説明は雑で、何回か本文を読み返さないとよく理解できなかった。図の説明というのは、基本的に本文を読まなくても簡潔に完結していることが必要だ。著者は科学史の専門家らしいが、物理の素養はないのか? 2.「美しい」実験か否かという蘊蓄が目障り  本書に挙げられた実験はいずれも科学史上重要で、かつ極めて簡潔に説明でき、素人(私は研究歴はあるが物理学者ではない)でも理解できる程度のものを集めている。それだけで必要かつ十分な科学書と言えるのだが、著者は何をトチ狂ったのか延々と「美しさ」について御託を並べている。これがあまりに修辞的で理解不能。科学的内容は、少なくとも高等教育(大学教育のことだ)を受けた者にとってはある程度世界的に共有可能だが、美的感覚は民族によって異なり、場合によっては共有不可能だ。例えば太平洋の島々では過度に肥満な女性が美しいとされている。この感覚は、高度肥満者の溢れる北米諸国では受け入れ可能でも、少なくとも日本人には受け入れることは難しい。従って、これらの美しさに関する無味乾燥な論説については、日本版ではあっさり省略してしまった方が良かったのではないか?訳者もあとがきで告白しているように、相当苦労の後が見受けられるが、やはり訳者自身も理解できなかったところが結構あったのではないかと感じられる。従って、読者(少なくとも評者)には分からなかった。  ついでに言うとこれらの御託は「Interlude(日本語で間奏曲か?)」という題名の記事になっているが、いったいどれだけの日本人がInterludeの意味を知っているのか?少なくとも大学受験レベルの必須単語ではないし、頻出上位1万語にも含まれていないと断言できる。読者の99%がわからんだろう外国語を、少なくとも記事の題名にするべきではない。編集者の言語感覚を疑う。
科学的な仕事は芸術的な仕事でもある
世界中の科学者たちに「あなたがもっとも美しいと感じる実験」についてアンケートをとり、そのうちのトップ10の実験について、歴史順に紹介する内容になっている。古いものではエラトステネスの地球の外周の測定からはじまり、光子の量子干渉実験まで、どこかで必ず聞いたことのある実験系がずらりと並んでいる。取り上げられている実験は、物理学のものが多いが、どれもトップ10を占めるに値する「美しい」実験ばかり。 本書の面白いところは、コラム的にまとめられた項目「Interlude」の節。「なぜ科学は美しいのか」「科学は美を破壊するか」「科学の芸術性」など、一見相容れないように思える客観性を扱う「科学」と主観的な「美の感覚」が決して深い溝で隔てられているものではなく、根底には自然の真理に触れようとする探究心、真理を明らかにするために提案される実験の巧妙さなどに対する共通した体験がある、と説く。本書を読んで、実験に明け暮れる研究者が「美しい!」と叫んでしまう心理を少しでも多くの人に味わってもらいたい。
無機質な世界に咲く、美しい実験
科学という無機質に思われがちな分野に持ち込んだ「美しい」の表現。 その表現方法が間違いではないことを本書では伝えています。 一般的に有名である実験を主に記載している為、高校からは物理を専攻していない 人達にも比較的、その世界に入りやすい内容だと考えます。 現在では小学生でも認識している「地球が24時間で1回自転している事象」 フーコーは一本の長い紐と錘を使用し、誰の目にもわかる形でそれを証明しました。 単純だけど、反証出来ない、わかり易い証明。 美しいという表現がピッタリではないでしょうか。 この他にもヤングによる光の干渉実験やガリレオによる斜塔での実験 (実際には斜塔で行われた記録は残っていないといった事も記載しております) 過去に一度は聞いたことがある実験が記載されております。 出来れば、小学生や中学生の夏休み等に読んでもらい、同じような実験をして 当時の科学者が如何にして仮説を実証してきたかを身をもって体感してくれれば、 数学や科学離れに一役買うのでは(?)なんて思っています。 ちなみに、日本各地のフーコー振り子実験情報がここに記載されています。 是非ご参考に http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/?yoshiya/foucault/list2.html
最も有名な実験の科学史的位置づけ
科学史上の10の“美しい”実験を取り上げて、解説した本だ。取り上げた実験は エラトステネスの地球の外周の測定 ガリレオの落体の実験 ガリレオの斜面の実験 ニュートンのプリズムの実験 キャヴェンディッシュのGの測定 ヤングの光の干渉実験 フーコーの振り子の実験 ミリカンの油滴の実験 ラザフォードの原子核の発見 電子の干渉実験 だ。どの実験も、こう書いただけで、科学の心得が少しでもある人には、あの実験と分かる有名なものだ。それぞれについて、科学史上の位置づけや実験の解説がなされていて、楽しく読めた。浩瀚伝えられるエピソードの当否についてしっかりと資料批判がなされているのも勉強になった。例えば、「落体の実験がピサの斜塔で行われたのは伝説である」と言われるが、可能性は十分あるとか、『背信の科学者たち』で告発されている、「斜面の実験」や「油滴の実験」でデータが美しすぎるという非難は不当であると述べられている。科学者の端くれとして、かれらの名誉回復がなされるのはうれしい。 ただ、実験の解説が今一歩ディテールに踏み込めていないことが、少々不満だ。著者は“美しい実験”を芸術になぞらえていて、私もその通りだと思うのだが、芸術同様実験でも「神は細部に宿る」のであって、その細部に踏み込めればもう一つ違う美しさが現れるのだ。まあ、実際に実験をやったことのない哲学者には無い物ねだりではある。

ケプラー疑惑―ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録

[ 単行本 ]
ケプラー疑惑―ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録

・ジョシュア ギルダー ・アン‐リー ギルダー
【地人書館】
発売日: 2006-05
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
 Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,546円〜
ケプラー疑惑―ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録 ※一部大型商品を除く
ジョシュア ギルダー
アン‐リー ギルダー
Joshua Gilder
Anne‐Lee Gilder
カスタマー平均評価:  4.5
衝撃的な内容
衝撃的な内容の本である。結論には疑念を残すが。アマゾンドットコムでこの原本を探し、その評を見れば結論に肯定的な書評は少ないが、興味深い観点と書き方であるというのが平均的な見方のようだ。アマゾンドットコムでKeplerを検索すれば、この原本は2004年5月に出版されている。そしてほぼ同時にコナーという著者が、悲惨な生涯のなかで、信仰と信念を貫き通した偉大な男としてケプラーを著していることがわかる(Kepler's Witch:2004年3月出版)。またその二年前キティ・ファーガソンがティコとケプラーという書物を著し、二人の協同研究をDysfunctionalだが実り多かったものとして、美しく著している。アマゾンドットコムで見る限り、すべて同様に売れており、アメリカの読者は比較して読んでいるようだ。この本の訳をきっかけに、日本の読者がティコやケプラーが活躍した、近代科学の曙期に興味を持つことを願う。そして他の本が訳出されるよう、出版社が努力されるよう願う。
ケプラーは、ティコ・ブラーエを毒殺したか???粒子線励起X線分析が暴いたケプラーの法則発見の裏側
 私が、ケプラー(1571?1630)に関心を抱いたのは、高校生の時、数学の教科書で、ケプラーに関する短い文章を読んだ事と、その同じ高校生時代に、ケプラーの生涯を題材にしたヒンデミットの交響曲「世界の調和」を聴き、感動した事が、切っ掛けであった。以来、私はケプラーに関心を抱き、医学と言ふ、物理学や数学とは、関係の薄い分野に進んでからも、私は、近代科学の誕生において大きな役割を演じたこのケプラーと言ふ人物に、深い関心を抱き続けて来た。  そんな私にとって、この本の内容は衝撃的であった。本書によると、1991年、プラハに在る、ティコ・ブラーエの墓からブラーエの毛髪が取り出され、その毛髪が法医学分析(PIXE:粒子線励起X線分析)にかけられた。その結果、ブラーエの毛髪からは、平常の1000倍の水銀が検出されたと言ふのである。??更に、それから5年後の追試で、ティコ・ブラーエが死亡する13時間前にも、水銀値は上昇して居た事が確かめられたと言ふ。??この結果、1601年のティコ・ブラーエの死が毒殺であった可能性が浮上し、様々な状況証拠から、それは、ケプラーが仕組んだ毒殺ではなかったか?と、本書は問題提起して居る。  恐ろしい本である。この研究が、チェコにおける共産主義政権の崩壊によって可能と成った物なのかどうかは知らないが、とにかく、衝撃的な内容である。又、ティコ・ブラーエの天体観測に関する記述には、他書では読んだ事の無い物が含まれており、その点でも、この本は、科学史に関心の有る読者に、大きな知的興奮を提供するに違い無い。??この本が余り注目されて居ないのは、何故なのだろうか? (西岡昌紀・内科医)

キュリー夫人の理科教室

[ 単行本 ]
キュリー夫人の理科教室

・吉祥 瑞枝
【丸善】
発売日: 2004-11
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
 Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,526円〜
キュリー夫人の理科教室 ※一部大型商品を除く
吉祥 瑞枝
カスタマー平均評価:  5
マリー・キュリーの実験授業内容がわかる本
当時13歳だったイザベル・シャバンヌがマリー・キュリーの10歳前後のこどもたちに行っていた実験授業内容をメモしていたノートファイルが物置から見つかった。それによりそれまでなぞに包まれていた実験授業内容が明らかになった。昨年フランスで復刻された本の日本語翻訳で、こうして身近に手に入るようになったのはうれしい。今読んでもとても新鮮である。
多くの親たち、先生たち、そしてこどもたちに読んで欲しい。
本文の難しい漢字にルビが振ってあり、小学生でも読めるように気配りがされている。

今後少しでも理科好きな少年・少女が増えることを期待したい。
キュリー夫人の理科教室
この本はマリー・キュリーが子供たちにどのような理科の実験授業が行われていたかが解る貴重な本である。これは生徒の一人だった当時13歳のイザベル・シャヴァンヌが記録したノートファイルが物置から見つかり、それまでなぞに包まれたマリー・キュリーの授業内容が奇跡的に明らかになった。
2003年にピエール・キュリー&マリー・キュリー夫妻のノーベル賞受賞100周年を記念して、ノートの復刻とわかりやすい図版解説を追加してフランスで発刊された。
世界各国で翻訳されつつある中で、こうして日本語翻訳版が手に入れられるようになったことがうれしい。

多くの親たち、先生方、そしてこどもたちにに読んでもらいたい。


洋学〈1〉

[ 単行本 ]
洋学〈1〉

・洋学史学会
【八坂書房】
発売日: 1993-05
参考価格: 4,893 円(税込)
販売価格: 4,893 円(税込)
 Amazonポイント: 48 pt
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
中古価格: 1,500円〜
洋学〈1〉 ※一部大型商品を除く
洋学史学会
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発明超人ニコラ・テスラ (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
発明超人ニコラ・テスラ (ちくま文庫)

・新戸 雅章
【筑摩書房】
発売日: 1997-03
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,500円〜
発明超人ニコラ・テスラ (ちくま文庫)
新戸 雅章
カスタマー平均評価:   0

黎明期のウイルス研究―野口英世と同時代の研究者たちの苦闘

[ 単行本 ]
黎明期のウイルス研究―野口英世と同時代の研究者たちの苦闘

・鳥山 重光
【創風社】
発売日: 2008-10
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
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( 在庫あり。 )
中古価格: 1,500円〜
黎明期のウイルス研究―野口英世と同時代の研究者たちの苦闘 ※一部大型商品を除く
鳥山 重光
カスタマー平均評価:   0

記憶の切繪図―七十五年の回想

[ 単行本 ]
記憶の切繪図―七十五年の回想

・志村 五郎
【筑摩書房】
発売日: 2008-06
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
 Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,500円〜
記憶の切繪図―七十五年の回想 ※一部大型商品を除く
志村 五郎
カスタマー平均評価:  4
対人関係に未熟で、数学に高慢な数学者の自伝
話題になっていたので、いつか読もうと思っていました。会社で周りの人が帰って後、5時半頃から8時すぎにかけて一気に読みました。 著者がどのようにして数学を見つけて数学者になったのか知りたかったのですが、具体的な話はあまりありません。と言うよりは、必要な数学をほとんど自分で作り上げ行ったという印象を受けました。生い立ちから描いているので、著者の精神的な成長も面白かったです。ある意味では素朴で純真なのでしょう、普通のことに驚き、人を信用して裏切られる、あるいは人一倍疑り深くなるな傾向など。また、些細なことを気にして、親密に交際したことの無い人への評価を一言で片付けるなど拙さ、あるいは他人の立場で考えることが出来ない未熟さを感じます。ですから他の数学者の評価については乱暴、あるいは悪意があると感じる人もいるでしょう。人を小人と大人でわけるなど、乱暴ですね。この著者には「中国古典文学私選―凡人と非凡人の物語」という著書もあるので、そういう人なのでしょう。 フェルマの定理に関係して有名な「あの予想」と谷山豊についての想いわかりました。英語版の方が数学に関する内容は詳しそうなので、英語版や Shimura, G. "Yutaka Taniyama and His Time. Very Personal Recollections." Bull. London Math. Soc. 21, 186-196, 1989 を読みたくなりました。
少し鼻につきます
志村五郎といえば、間違いなく第1級の数学者である。彼の回想録であるから、面白くない筈もない。しかし、ほとんどどのPageにも、自分はほかの学者とは違うのだという自信過剰ともいえる文言が散りばめられているので、いささか閉口する。こういうものをもう少し抑制をきかせていてくれればと思うのは、私だけであろうか?
「向こう側」の世界はすばらしい!
数学音痴の私どもはまさに志村先生のいう「向こう側」の人間です。たぶん的外れのレビューになります。 さきに出版された「中国説話文学とその背景」で「あの数学の大先生がこんな本まで」と驚いたものです。あいまいな説話に数学者らしい緻密な時代背景をほどこしてユーモラスによみがえらせていました。 幼少期の「切絵図」も精密そのものですが、ふと阿刀田高の小泉八雲を追跡した「怪談」と重ねて戸山ヶ原や瘤寺の光景を思い浮かべてしまいました。時代がなつかしく回想されます。 肝心の数式や数学そのものは理解を超えますが、つねに新領域を発掘、創造していく自負とロマンがユーモアたっぷりのエピソードとともに伝わってきます。 私どもにとって、逆にはるか「向こう側」の宇宙の素晴らしさを痛感する一冊です。(順)
世界的数学者の自伝
志村五郎先生は、迫力のある数学者で欧米でも尊敬されていると同時に、怖がられていることでも有名である。  東大での助教授を経て30過ぎで阪大の教授となって直にプリンストン大学の教授になって、以来アメリカで教授を定年までして、名誉教授になった。  40までは数学者としてレベルをあげて、その後80まではそれを維持して数学の研究をする、と言っていた。Weilはそれを聞いたとき You will find out と言ったという。驚いたことに、その会話をWeilはその後も忘れなかったという とにかく、味わいの深い本であり怖い本である(飯高茂)

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 更新日 2009年7月9日(木)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク