科学・テクノロジー書籍店

近代哲学のお供に
　デカルトの『省察』を読んでなんだか釈然としない気分だったときにこの本を読みました。そこでデカルトの企てやそれまでの科学観とキリスト教のつながりがすっきりとわかり非常に楽しく読めました。ほかにも科学の歴史がわかるあたりでは理科の勉強につき合わせて読んでみるととてもおもしろいと思います。化学や原子研究の基礎となった錬金術に関する資料もあるのでそこらへんに興味のあるかたにもお勧めです。

　巻末には参考文献が豊富に載っているのでより興味が深まったり、この分野が気になるといったかたにも満足いただけるでしょう

DNAポリメラーゼ発見者コーンバーグの伝記
DNAポリメラーゼを発見したことでノーベル賞に輝いた
アーサー・コーンバーグの伝記。
臨床家としてスタートしたコーンバーグが「生化学」という
学問を医学・生物学の巨大な知的基盤に育て上げ、更に
分子生物学の勃興とともにスタンフォード大学にその一大拠点を
作り上げる過程が非常にポジティブにつづられる。

この「アーサー王朝」と呼ばれる拠点から、のちに早石　修、
ボイヤー、ポール・バーグ、岡崎フラグメントの岡崎（夫妻）
などそうそうたる研究者が生まれ育つことになるわけである。