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第５章でMaxwell方程式が書き出され、ゲージ不変性について軽く説明。
第６章で電磁波、Poyntingベクトルの導入を行い、他の教科書がやるように双極子放射など扱った後、Rayleigh-Jeansの放射公式の導出を詳解しています。これは珍しいんじゃないでしょうか。
第７章ではLorentz変換を扱った後、相対論的不変性について説明しています。
第８章ではラグランジュ形式を扱っており、変分原理からラグランジュ方程式、その後ハミルトンヤコービ方程式を詳解した後、Euler-Lagrange方程式からMaxwell方程式を導出しています。
第９章ではゲージ場の理論に触れており、Yang-Mills場の軽い紹介を行っています。

実際、第４章までは普通の教科書を極端に簡素にした感じで、後半に過半数のページを割いていることから、一度電磁気学を勉強した人が復習＋進んだ分野に触れるのに役立つ穴埋め的存在の本だと思います。が、しかし、歴史的背景にも触れながら書かれてるので読みやすい本です。上手い具合にコンパクトにまとまっているので電磁気をちょっとやった人なら一日で読破する事も可能だと思います。上手い具合に使えば良い本だと思います。
アッサリ風味
何て言うのだろう、学部の教科書としても全然普通に使える本だ。
大して発展的な内容が書かれているわけでも無し、高度な理論構成をしているわけでもなし。
それだけにこのシリーズのレベルを要求すると落胆してしまう。
実際、このシリーズの中ではかなり薄い。
但し物凄くまとまっているので分野外の人がミニ辞書程度に使ったり、