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[ 大型本 ]
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太陽系惑星
・ジャイルズ スパロウ
【河出書房新社】
発売日: 2008-07-17
参考価格: 3,990 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
Amazonポイント: 39 pt
( 在庫あり。 )
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・ジャイルズ スパロウ
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カスタマー平均評価: 3
太陽系の美しさ 探査衛星からの高解像度の写真が非常に美しいです。
特に火星までは地表視点のアングルが多数ありますので、
まるでその惑星の地表に降り立っているかのような錯覚に陥ります。
さすがに太陽系外(太陽からの距離が約50億キロ以上)の彗星などの写真はドット化してしまいますが、
太陽系内のモノに関しては、地表にある川やクレーターなどがはっきり認識でき、
かなりの解像度のクオリティで大変に美しく、かつ神秘的に撮影されています。
本自体の紙質も良いので、天体写真集としてはかなりオススメです。
眠れない夜などに枕元で眺めると、癒されます。
写真が好きなら買うべし、 太陽系の惑星や衛星が好きなら購入してもいいでしょう。きれいで大きな写真や画像がふんだんで、宝物になりうるでしょう。ただし、勉強したい、知見を深めたいということでしたら、これよりは惑星地質学の方がお勧めです。写真や画像は豊富なのですが、説明や文章が乏しく、学術的な内容まではカバーしていません。
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[ 単行本 ]
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日本グライダー史
・佐藤 博
【海鳥社】
発売日: 1999-08
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 5,040 円(税込)
Amazonポイント: 50 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,988円〜
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・佐藤 博
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カスタマー平均評価: 4
滑空機というもうひとつ別の航空史 日本の戦前と戦後の滑空界について書かれた本書は、その王道を歩んで来た、佐藤博九州大学教授の手になるもので、自信「九帝型」グライダーの設計者である氏ならではの、時代証言と言える。戦前の滑空界の関係者の多くが物故された現在においては貴重な一冊だ。また地方出版社が地の利をいかしてのこのような大冊をものにしたことも「あっぱれ」と言えよう。
滑空機の希有な歴史書 九州大学航空工学科創設に尽力された方であり、我が国のグライダー史に欠くことのできない故佐藤博先生の原稿を愛弟子木村春夫先生が編纂された本。揺籃期から大戦前後の激動期、さらには戦後の航空再開までを個人的視点を交えつつ紹介しています。昭和10年にドイツから当時の新しい滑空機技術を伝えるために来日したヒルト氏について非常に詳しい記述があり、貴重な記録となっています。序文で日本滑空協会の東昭先生が指摘されているように、技術面での記述は少なく、読み物に徹した本になっています。
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[ 単行本 ]
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チロ天文台の星仲間たち (ノンフィクション読物)
・藤井 旭
【実業之日本社】
発売日: 1986-03
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,980円〜
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・藤井 旭
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カスタマー平均評価: 5
白河天体観測所の物語 当時の藤井さんにしては珍しく、 読み手を強く意識した文体で、 それまで慣れ親しんできたエッセイとはちょっと雰囲気が違います。 それもそのはず、 この本ではまるまる1冊かけて、 たった一夜の出来事を物語っているからです。 8人の小学生と引率の先生が白河天体観測所にやってきた 子供たちとの会話や、 天文台で起こった様々なエッセイ(ファンにはご存知のエピソード) などが紹介されます。 そして夜が白々と明けて、仲間たちは里に帰ってゆきます。
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[ 単行本 ]
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銀河 (天文 グラフィティ)
・古田 俊正
【誠文堂新光社】
発売日: 1989-03
参考価格: 3,150 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,980円〜
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・古田 俊正
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カスタマー平均評価: 0
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[ 大型本 ]
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フル・ムーン
・マイケル ライト
【新潮社】
発売日: 1999-06
参考価格: 4,935 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,968円〜
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・マイケル ライト
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カスタマー平均評価: 5
夢のような現実 こんな写真集を待っていた。
毎晩重力に縛られ見上げるだけのあの月が
すぐ目の前に在るのだ。
宇宙飛行士と同じ目線で月面を堪能できる喜びと
見てはいけない世界を覗く時のような畏怖に似た緊張が
ページをめくる度につきまとう。
圧巻は白黒の地球。
闇に輝く水の青に慣れ過ぎているせいか、すぐに母星と判らない。
モノトーンになると海の色がより深さを増し
ゾクリとするような輝きを放っている。
人間でよかったと思う。
どんなに高度な知能を持つ動物も
この美しさは理解できない。
アポロ計画を現代に蘇らせた本 モノクロと思った月面写真上の色・・、生命のない世界に人間の存在を示すコラージュのようにも思える写真も収録した本写真集、30年前の時を現代に蘇らせたような迫力があります。
本書の登場前、月の写真集は小尾信彌訳著「月写真集」(1978、朝倉書店)のみでした。この本のグラビア印刷による写真のクオリティは中判カメラで撮影していることを知っていましたので、欲求不満を感じるものでした。そして本書を手にし、「これが見たかったんだ」と心の中で叫んでしまいました。
本書は写真の部(サターンロケットの打ち上げから地球への帰還まで、写真を順番に並べることで描いたもの。キャプションなし)、「アポロ計画ミッションデータ」、Andrew Chaikin("A Man on the Moon"(1994)の著者)による「最果ての地」と題したアポロミッションと宇宙飛行士に関する解説、Michael Lightによる「月の素顔」と題した本写真集の制作に関する解説、そして「本書の写真について」として写真の部で示した各写真の解説文で構成されます。アポロ計画について馴染みのない方は、逸る気持ちを抑えて写真の部を見るのは後回しにし、「月の素顔」、「写真本書の写真について」を読んでから、写真の部に戻って見ることを勧めます。ひとつひとつの写真の意味が伝わってくると思います。
レビュー者はアポロ計画について予備知識があるため、写真の部からページを開きましたが、ジェミニ計画での宇宙遊泳の写真には戸惑いを覚えました。(この写真が使われた理由は「本書の写真について」で書かれていますが・・。)
本書は30x29.5x2.5cmの寸法で、2002年に21.6x21.2x3cmの新装版が出ています。液晶テレビの37型と26型の寸法比に相当しますので、スペースの許す方は本書をお勧めします。
感動は即席には涌きません 昔読んで退屈だった本が、今読んで面白く感じるということがありますよね?
時を経るごとに面白さが深まっていくという本があります。
本書は写真集ですが、そういう「読み方」を要求する本です。
ぱっと見て面白いとは思えないかもしれないです。
見る人のバックグラウンドに左右されると思います(例えば砂漠や荒野を見たことがあるとか、一枚の写真を何分もかけて観察したことがあるとか、宇宙系の本を渉猟したことがあるとか、夢は宇宙飛行士だったとか)。
見る人の経験に応じて、時とともにじっくり面白くなってきます。
本書を「読む」ための参考文献として、立花隆『宇宙からの帰還』を挙げます。
宇宙体験者の精神面にスポットをあてた本です。
必ずや月の写真を見る目を鍛える一助になると思います。
月旅行への誘い NASAに保管されていた未公開の月の写真をたくさん収録した写真集ということなので、表紙にもなっているような月の写真が続いているものだと思っていた。だが、この写真集は、人類の月への思いと旅立ち、そして帰還という物語の上にあるものだった。 初めの方の写真は月へ行く以前のものだ。宇宙への一歩を踏み出した人類。遠く海を背景にしての宇宙遊泳の写真もある。そしていよいよ月へ。足跡の写真にも思いが込められているが、写真だけでも一緒にと大事に持ってきたのだろう家族写真を月に置いて撮った写真がもっと印象的。たくさん写されている月の風景と光は地球上では決して見られないもので、独特の美しさがあった。でも何よりもこの写真集の中で心に残ったのは帰りの地球の写真だ。とても愛ち?しいような気持ちになる。宇宙飛行士たちにとっては、さぞかしだったことだろう。 写真と共に月旅行をした気分になった。とても素晴らしい旅だった。
映像がいかに強烈なインパクトを与えるかという事を教えてくれる写真集 アポロ計画で人間が月に降り立ったのはもう30年以上も前の事である。6回の月面着陸での32000枚もの映像記録は、NASAに保存されていた。この貴重な宝を発掘した写真家でもあるマイケル・ライトによって選ばれた900枚がデジタルスキャンニングという最新のテクノロジーによって写真集にまとめられた。 何度も観たはずの月面着陸の写真や天体望遠鏡で観たクレーターだらけの月面が、これだけ鮮明な画像で見せられた時には、全く違った次元のインパクトを与えてくれる。遠く離れた月、宇宙空間から観た地球、この写真集に収められた写真は、映像が如何に大きなインパクトを与えるのか、正に「百聞は一見にしかず」とはこの事である。月や宇宙がどれだけ素晴らしいか、文章で伝えるより、1!枚の写真が雄弁に物語る事をいまさらに教えてくれる。1枚ではなく、900枚もの写真が物語る雄大なアポロ計画の記録を出版という形で人々の手にする事ができる形にしてくれたマイケル・ライトと記録の公開を決定したNASAに感謝したい。 帯に書かれた「思わず目をむいた」という立花隆氏の評は、インパクトの強さを表す単純にして玄妙な表現である。
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[ 単行本 ]
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ソーラーセイル―宇宙帆船とルナカップレース (FRONTIER TECHNOLOGY SERIES)
・三浦 公亮 ・長友 信人
【丸善】
発売日: 1993-10
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,950円〜
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・三浦 公亮 ・長友 信人
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カスタマー平均評価: 5
省エネ宇宙航海 従来とは違った発想の推進方法です。かつてSF小説の中でしか登場しなかったものですが、実現に向けて着々と進んでいる様です。
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[ 単行本 ]
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オリオン越冬隊
・えびな みつる
【誠文堂新光社】
発売日: 1995-12
参考価格: 1,529 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,945円〜
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・えびな みつる
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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宇宙のたくらみ
・J・D・バロー
【みすず書房】
発売日: 2003-09-25
参考価格: 6,300 円(税込)
販売価格: 6,300 円(税込)
Amazonポイント: 63 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,979円〜
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・J・D・バロー
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カスタマー平均評価: 0
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[ 大型本 ]
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星座博物館〈冬〉
・瀬川 昌男
【ぎょうせい】
発売日: 1989-03
参考価格: 6,300 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,935円〜
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・瀬川 昌男
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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NASAを築いた人と技術―巨大システム開発の技術文化
・佐藤 靖
【東京大学出版会】
発売日: 2007-05
参考価格: 4,410 円(税込)
販売価格: 4,410 円(税込)
Amazonポイント: 44 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,899円〜
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・佐藤 靖
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カスタマー平均評価: 5
技術経営の観点からもおすすめ NASAという巨大な組織における研究開発を通じてみる組織論の本.特にNASAの主要な研究所それぞれの研究スタイルについて描写する.
この本で最も興味深いのは,中央の官僚組織であるNASAの本部とそれぞれの特色を有する研究所の組織運営上での軋轢だ.すなわち,官僚組織として開発の標準化・ドキュメント化,管理責任の明確化を進めるべきとする本部の要求に対する,これまでに築いてきた独自のスタイルを守べきとする研究所の対立である.
たとえば,サターンロケットを開発したマーシャルでは,閉じたコミュニティにおけるメンバ間の信頼や相互理解に基づいたマネージメントが行われていた.これはドキュメントをベースとするNASAの官僚組織とは対立する.これは特に設計変更という重要な場面では,クリティカルな役割を演じることになった.
また,カリフォルニア工科大学に設置されていたジェット推進研究所(JPL)では,母体が大学であるため,大学人としての価値観を大切にした.たとえばJPLでは個人の裁量が大きく,組織としての規律や画一性を嫌った.そして,ありきたりの研究を嫌い,リスクの大きい未知の領域を切り開こうとした.このような規律に賭けた学術的な雰囲気は,大規模プロジェクトの実施に当たって,NASA本部が許容できるものではないことは明白だろう.
そして,最も興味深い対立のひとつが有人宇宙船センタのそれだろう.有人宇宙船センタは元々公の機関として航空を研究していたラングリーに,産業界でミサイルの開発を行っていた技術者たちが合流してできた組織だが,ここではアポロ計画において実際に飛行士が乗り込むアポロ宇宙船の開発を行っていた.
宇宙船はロケットや衛星の開発とは異なり,人間が直接操作する.ここで,'人間'の取り扱いの価値観の違いが大きな対立となった.すなわち,元々航空を研究していたラングリー側の人間は,宇宙船を人によって息を吹き込まれる機械とみなしていたのに対して,ミサイルの開発を行っていた側は,宇宙船を人と機械の分業的なシステムとみなしていた.前者の立場であると,人間は部品ではなく開発の中心とみなされるのに対して,後者であると人間は部品のひとつに過ぎなくなってしまう.この価値観の対立はアポロ宇宙船の設計でもしばしば問題となった.そして,この価値観の違いは組織のあり方にも影響する.すなわち,組織を人の集まりと見るか,システムとして見るかの違いにつながるのである.
結局のところ,各研究所は少しずつNASA本部の管理を受け入れる方向に進む.しかしそれは,スムーズではなく様々な対立と試行錯誤の上に進められたものであった.巨大なプロジェクトの進行にあたり,システム工学的管理を求めるのは仕方のないことである.しかし,システムに頼ると画一になり,新たな文化や技術の芽を摘みかねない.
どのような組織であっても,NASAで見られたような対立は避けがたく,結局,解は試行錯誤的に見るつけるしかないと思われる.本書は組織について述べた本であるが,技術経営としても優れた本であろう.
システム工学の歴史的意義を問う力作 アメリカと日本における宇宙開発の歴史を題材に、巨大プロジェクトにおけるシステム工学受容の歴史を論ずるだけでなく、その歴史の分析を通して一般社会においてもあまねく存在する「個人の尊重」「組織の統率」といった社会学的問題をも提起しています。技術のディテールにも踏み込んだ幅広い分野の参考文献に象徴される著者の豊富な読書量と関係者への精力的なインタビューとが培った深い洞察力がこれらの問題を明快に論じていて、300ページを超える分量も全く飽きさせません。システム工学が「IT化」という形態で我々の社会生活の隅々にまで浸透しつつある現代において、本書の提起した問題は今改めて問い直されるべきと考えます。科学技術史の専門家だけでなく、技術開発やシステム構築などのプロジェクトにおけるリーダー・マネージャーといった方々、さらには小生のような市井の科学技術愛好家にも一読をお薦めします。
感心させられました。 とても良い工学書です。近年の巨大システム工学の問題点を見事に浮き彫りにしています。
そこで描かれるのは、人です。経験です。知識です。見識です。政治です。信念です。
簡単に扱える代物ではありません。
システムが巨大になりすぎた故の苦悩。あの当時はアメリカはとても元気で若かった事も
よく判ります。
NASAという巨大なシステムがどのように作り上げられ、どのような歴史があったかを知る
だけでなく、巨大システムを構築するに当たっては当然起こりうる事のおおよその事が網羅
されています。
理工学書というより学術書に近いのかもしれません。。。が頷ける箇所が多々あります。
著者の鋭い視点には驚かされます。
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