科学・テクノロジー書籍店

　説明が簡潔過ぎる点が気になりますが，大きな図を見ながら丁寧に読んでいけば，ある程度フォローできると感じました。ただし，全く知識の無い人が独学で読み進めるには難しい本だと思います。豊富な回路構成図などは非常に面白いのですが・・・。

　説明や数式が不自然に簡潔なのは，恐らく教科書のページ数制限に因るものでしょう（この本はほぼ200ページで終わっています）。

　高すぎる価格やページ数制限に，出版業界の抱える問題点が浮き彫りにされていると思います。
仕方がない・・・。
私は講義で教科書としてこの本を使っていますが、説明があまり詳しくないと思う。
全体的に簡略な数式で書かれている気がする。しかし、ディジタル通信の本は一般
的に多くないので、他に良書が見当たらないのも事実である。
今後、改定され値段に見合う内容になることを期待したい。
内容が無いよ
本書はIEEEフェロー会員である藤野忠氏が企業時代に培った知識を基に書かれている。本書は、ディジタル移動体通信の変復調に始まり、搬送波再生、符号化変調、アクセス方式、OFDM、適応等化と非常に幅広く取り扱っているが、内容は浅くまとまりがない。また値段が非常に高く、ページ数を考えるとちょっとした洋書なみである。

しかし著者の代表的な功績として知られる逓倍法(FMPL:Fujino Mth Power Loop)について非常に詳しく取り扱っており、逓倍法についてのみ学びたい人には最適といえるのかもしれない。

以上より、この分野への入門書としてはお奨めできかねるが、しかし余裕がある人は読んでみるといいかもしれない。本書を読み終わった時点で、著者が日本のProakisを目指していることは容易に推測できた

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